海士町新任者研修会・歓迎会

正式な名称は、平成27年度 海士町公立学校等初任地教職員研修会(兼 ふるさと教育教職員研修会)。中里にある「隠岐開発総合センター」で実施されました。


午前中は、研修①「島の暮らし方について」、研修②「海士町の取り組みについて」、研修③「海士町の教育ー保から高の連携を通して」、研修④「高校魅力化プロジェクト」の4講義でした。研修①では、海士町での暮らしについて、具体的な「解決策」を教えて頂きましたが、最後にお話のあった「地域の人との関わり方によって、海士での暮らしが変わります。学校、職場だけで終わらず、是非、地域へ。」ということが、最も大事なことなのだと感じました。単に教員として授業をする、学校の一員として仕事をするだけではなく、地域の一員として生活することの意義を強く感じました。研修②では、海士町を支える産業について紹介がありました。その中でも「交流」というキーワードで、若者・よそ者・バカ者が島起こしの起爆剤になっているという話がありました。果たして、私たちは島の教育の起爆剤になれるのかどうか、いろいろと妄想していました。研修③では「保・小・中・高」そして「地域」の連携が求められている島の教育についての全体像を紹介していただきました。今後、本格的な連携を具体的にどう進めていくのか、英知を結集していく必要があると思いました。研修④は高校の魅力化と関連して、保・小・中と高校がどのように関係していくか、島の子どもたちの課題について、具体的に提言がありました。参加している保育園、小学校、中学校の方々との連携を高校教員として意識していかなくてはならない、必然性を実感できました。


午後は、町内の産業現場の見学と魚の捌き方実習がありましたが、残念ながら、高校は日程の都合で午後に職員会議がありましたので、一旦、会場を離れて学校に戻り、会議等を済ませた後、再び会場に戻り、夜の歓迎会に参加しました。


「海士町を好きになって下さい。そうすれば、その町のために頑張ろうという気になってもらえると思います」


午前中の研修にもありましたが、自分の住むこの町を好きになる、地域に馴染む、地域の人とつながることは、すごく重要なことなのだと思います。そのために、町が努力をする、そういう姿勢を見せる、という意識の高さを強く感じる歓迎会でした。そして何よりも、保・小・中・高の教員、町の教育委員会のスタッフが互いにつながりをつくることのできる場が、このように設定されていることが素晴しいなと思いました。教育長さんのみならず、町長さん、副町長さん、総務課長さん、と、町を運営していく中心になる方達が、酒を注いで回り、話をします。たくさんの海士町の特産品などがテーブルに載っているのですが、これらを十分に食べている時間がありません(笑)。高校の教員同士はいつでもまた話ができますので、高校の教員を避け(笑)、保育園の職員の方、小中学校の教員、町役場の方、地域支援員の方と、可能な限り話をしましたが、全員は無理でした。そういう意味では、午後の研修の時間、ご一緒できなかったことは残念でしたが、また、近日中に、保小中高連携の研修などがあるそうです。楽しみにしたいと思います。ちなみに他の皆さんも、食べるよりしゃべる、ということで、歓迎会のお開きの段階では、たくさんのお料理が残っていましたが、ちゃんとお持ち帰りパックが用意されていて、見事なほどに何も残りませんでした(笑)。私もたくさんのお料理と海の幸などをいただき、無事帰宅。明日の食事は大丈夫ですが、さて、これだけの歓迎を受けたら、あとは本当にやるしかないですね、はい。